新聞でご覧になった方もあると思いますが、先日、ポーランドのワルシャワで開催された「ショパン国際ピアノコンクール」で、何と日本のピアニストお二人が入賞されました。
世界3大ピアノコンクールのひとつとされる歴史と権威あるコンクール(しかも5年に1回)での素晴らしい快挙です。
熱く書き始めましたが、これまでこのコンクールのことを詳しく知っていたわけではありません。
この夏、前回2015年に行われた同コンクールのドキュメンタリー番組(裏方さんにスポットを当てた)をテレビでたまたま観て感動し、いろいろ調べてみたのです。ライブ配信されていると知り、今回観ると決めました。・・・はまりました。
予備予選で世界中から選ばれた87人が、3回にわたるソロ演奏での予選によってどんどん減っていき、ファイナルの本選に残ったのは12人でした。本選はオーケストラとの演奏で競います。
3週間かけたドラマです。
ポーランドとの時差でライブ配信は真夜中でしたが、素人ながらに、この人の演奏が胸に響くから、こっちの勝ち。など、オリンピック観戦のような感覚で、時折うとうとするときもありつつ、応援しながら観ました。
その結果、日本人では、反田恭平さんが2位、小林愛美さんが4位でした。2位の反田さんは、1位を逃し、さぞ悔しいだろうと察しましたが、当のご本人は「夢が叶った。今日から世界が変わった」と心から喜んでいる様子でした。
今回のコンクールに備え、6年間、楽曲の勉強や練習はもちろん、体作りから髪型から、この日のために準備してきたそうです。
既に、チケットがとれないほど人気のあるピアニストですから、コンクールで評価を受けることはメリットばかりではなかったと思います。
それが、演奏後
「12歳の時にこのコンクールを知り、コンサートでなく、コンクールのファイナリストとしてこの舞台でオーケストラと演奏することを夢見て練習してきた。今、夢が叶い、演奏時間の40分間その夢を味わえ幸せだった。すべてが実った瞬間です。ショパニストと呼んでもらい幸せ」と笑顔で熱く語る反田さんに胸が熱くなりました。
勝敗を軸に、体育会系のノリで応援していたことが恥ずかしくなりました。
公式HPでも、YouTubeでも演奏を聴くことができます。秋の夜長に、素晴らしい演奏と熱い思いを皆さんどうぞ観てみてください。
加えて、今回のコンクールに島根県出身の「原沙綾」さんもエントリーされていました。ファイナリストとはなりませんでしたが、30歳までの年齢制限から考えると、もう一度チャンスがあります。2025年の次回コンクール「島根県出身のショパニスト」誕生も夢ではありません。
事務 UME
反田恭平さんのファイナルステージの演奏(you tube) (ピアノが始まるのは、開始4分半後位です。そして終わりまで40分以上あります ラストを観るだけでも)