新型コロナウィルスのニュースで年が明け、終息を迎えないまま1年が終わろうとしています。
皆さんは、1年前の12月はどうお過ごしでしたか?
私は、昨年の12月21日土曜日、娘の住む東京にいました。前の月にオープンしたばかりの渋谷スカイにいました。
ここは、地上229メートルの建物の屋上。透明な壁に囲まれて、屋根がなく、まさに空中散歩しているような場所です。
そこから眺める360度パノラマビューの東京の景色は、圧感でした。クリスマス前ということもあり、夜になると、あちこちのイルミネーションや電車の車窓の灯り、ビルの灯りが光って見えました。東京タワーとスカイツリーも両方見えました。
言葉にならないほど感動しました。
その景色の中で、際だって明るいエリアがありました。できたばかりの国立競技場でした。その晩は、ちょうどオープニングイベントで、ウサイン・ボルトがトラックを走り、嵐やドリカムがコンサートをするという日でした。
来年の夏に、あそこでオリンピックが開催されるんだと思いを馳せるだけでワクワクしました。
日本中が2020オリンピックイヤーに明るい未来を確信していました。
まさか、それからほどなくこんな事態になろうとは・・・。オリンピックが延期となるなんて、誰が考えたでしょう。
オリンピックどころか、当たり前にやってくると信じていた日常生活さえままならなくなりました。
1年後の今年の12月は、忍び寄るコロナウィルスの恐怖と、迎える新年の不安、1年前とは真反対の思いで年の瀬を迎えています。
来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが、昨年たくさんの人が来年のことを語りすぎたのか、子どもも大人も「鬼滅の刃」旋風、たくさんの鬼の高笑いとなりました。
主人公、竈門炭治郎のごとく、全集中の呼吸で、不安な毎日を払拭し、良い年を迎えたいと心から願います。
事務 UME