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院長のひとり言~今年のインフエンザ流行予測~

2024年9月21日|カテゴリー「院長のひとり言
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今年6月からの記録的な猛暑から、彼岸を迎える時期になり、やっと秋の気配を少し感じることができるようになりましたね。


さて、今年のインフルエンザの流行はどうなるでしょう。日本のインフルエンザの流行の程度は、季節が真逆である南半球のオーストラリアでの今年の夏のインフルエンザ流行状況から予測することができます。

上の図に示した、20249月時点でのオーストラリアの最新の情報からは、2023年、2017年と比べると、4つの特徴があげられます。

        1. 流行の開始(立ち上がり)は2023年と同程度の時期

        2. ピーク時の感染者数は2022年と同程度に高い

        3. ピーク時期は2023年よりやや遅い

        4. ピーク時期は2017年より早め

2024年は、2023年ほど流行時期が早いわけではないのですが、秋を感じる頃から感染が始まると思われます。そして、今年のオーストラリアのピーク時の感染者数がかなり多いことを踏まえると、日本でも流行のピーク時には相当な感染者数になり、ピークの時期は年末付近になると予想されます。さらに、秋が深まる頃から感染者数が顕著に増加する可能性があります。

以上より、2025年に入ってからではなく年内からインフルエンザの流行が始まり、流行のピークではかなり感染者数が増えると予想されるため、10月からインフルエンザの定期接種が始まりますが、今年は、早めに接種をされることをお勧めします。

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