この写真、何色のスニーカーに見えますか?
一時流行った、目の錯覚の画像です。
実際のこのスニーカーは、ピンク地に白いひも。
でも、ほとんどの人が、グレー地にミントグリーンのひもが見えるようです。
私も後者ですが、目を細めるとピンクにも見えてきます。
これは、例えば日なたにおいてある赤いボールが、日陰になるとくすんで見えるのと同じように、元の色は変わらないのに、目から入る情報を、まわりの明るさやこれまでの自分の経験から脳がそんな色に変換して見せてくれているのです。
つまりは、同じものであっても、人それぞれ見え方が違うわけです。
他人の目や脳にはなれませんから、他人にどう見えているかは知るよしもないですね。
また、その時の興味によって目に入ってくるものが違うこともあります。自分が妊娠したときには近くにこんなに妊婦さんがいるんだと驚き、子どもと散歩すると、今まで目に入ることのなかった土手に咲く小さな花に気づきます。空を見上げるときれいな星に見とれるときもあります。
視界にあっても、見ているものも見ていないものもある。自分の脳が選んでいるのでしょう。
だから、他人には何が見えているのかは分からないし、自分には全く見えていないものを他人は感動してみているのかもしれません。おもしろいですね。
「自分の目でみたものこそ真実」と思いがちですが、実は、一番信じられないものかもしれませんね。
事務 UME
※写真はKATEKYO学院 コラムより