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院長のひとり言~4年ぶりのアレ~

2023年11月11日|カテゴリー「院長のひとり言
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島根県感染症情報センターHPより引用
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島根県感染症情報センターの発表によると、今年、第43週(10/23~)にインフルエンザ定点医療機関あたりの患者数が島根県全体で13.67人と今年初めて10人(注意報レベル)を超えました。新型コロナウイルスが流行して以来、過去3年間には一度も10人を超えたことがなかったことを考えると、今年の冬は、大田圏域でもインフルエンザが大流行する可能性が非常に高いと思われます。直近第44週(10/30~)のデーターを見ると、松江地区は33.2人とすでに警報レベルとなっており、この時期としてはすでに過去最大の患者数となっています。


インフルエンザが今年、大流行すると考えられる理由を、専門家はいろいろ言いますが、私は、新型コロナに対して常時のマスク着用や手指衛生、換気などの感染予防対策をみんなで徹底したおかげで、インフルエンザが過去3年間、全くと言っていいほど流行しなかったために、インフルエンザに対する個々の免疫力が低下したことが最も影響していると思います。特に3歳まで幼児は、ほとんどが生まれてから1回もインフルエンザに罹ったことがないことになり、乳幼児から大人への家族内感染がこれから増えることは避けがたいと思われます。


対策としては、例年より早めに、インフルエンザワクチンの接種をすることをおすすめします。ワクチンの感染予防効果は約60%、人によって異なりますが、有効期間は34ヶ月とされており、接種をすれば安心ということではありませんが、できるだけ多くの人、特に保育園や学校に通う子供や学生、基礎疾患の多い高齢者は接種をしてほしいと思います。すでにインフルエンザA型に今年罹ってしまった人も、ワクチンはA型とB型の混合製剤なので、接種すればインフルエンザB型の予防になります。


4年ぶりの賑やかな年末年始を楽しみにしている方も多いとは思いますが、再び医療逼迫、さらには医療崩壊を招かないためにも、インフルエンザワクチン接種を含めた個々の感染予防対策を、これから今一度、徹底していただきたいと思います。

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